労働賃金は、タイの約3分の1~5分の1程度と安価。また手先が器用で、真面目に働く。
また、タイでは年々労働賃金の高騰が取り沙汰されているが、ラオスではタイ語が通じるということもあり、タイからラオスへ移転する企業も増えてきた。
タイ人マネージャーを置き、研修や教育など可能。コストを抑えてのラオス進出ができる。
ラオスは、国土の4分の3が山岳部と高地部で占めていることから豊富な地下天然資源が未だに埋まっている。
ラオスには「ラオス人は宝物の上に座っている貧乏な人」ということわざもあるほど。金、銀、同、サファイア、ボーキサイト、石炭、亜鉛、スズ、鉄、石膏など鉱床が広範囲に渡って存在している。
近年、外国投資により鉱山開発が進められ2007年度には初めて貿易黒字を出した。
メコン川全長4,300kmの内、ラオス内をおよそ1,900km流れる。森と水の国ラオスともいわれる通り、豊富な水資源に恵まれ水力発電が盛んだ。
近隣諸国へ売電するなど、「インドシナのバッテリー」とも言われている。 人口の約80%が農民であるこの国では農業が盛ん。
そして貧困層が多く農薬が買えないことが功を奏し、ラオス国土は未だに無農薬で汚されていない。
また、水に恵まれていることから農業に適した肥沃な土地も多く、ここで作られたオーガニック野菜が先日タイの権威あるフードショーで最高レベルである5スターを受賞した。ラオスブランドのオーガニック野菜が高値で近隣諸国に輸出され始めた。
ラオスは1986年「新経済メカニズム」をスタートして以来、グローバル経済に自国を積極的に開放してきており、諸外国との協調、公共投資、民間投資と貿易の促進に多大な努力を重ねてきた。
ラオスは一党独裁の社会主義国である。
しかしながら、国の開発のために内乱や外部からの侵略抑止、国内の統一を必死に守ってきた。
長年守られてきた国家戦略により強力なリーダーシップを持つ首相が存在しない代わりに、首相や内閣が交代しても政治的安定が守られる仕組みを作くりあげた。
ラオス政府は、5ヶ年計画で年7~8%経済成長率を継続させ、2020年までに最貧国から抜け出し生活水準を改善し、グローバル経済へ統合させていくということを目標としている。
近年、投資奨励法も改定され外国人投資、貿易など自由化され解放されてきている。ラオス政府は、外国人にとって魅力ある国になるべく歩み寄り努力している。
近隣諸国に比べて、地価が大変安く工場設立や大規模農業などにリスクが少ない。
コンセッション契約などは1haあたり6ドルという価格で借りられる地域があるほど、外国企業を率先して受け入れる体制を整えている。
近年、ベトナム、ラオス、タイ、ミャンマーを結ぶ東西経済回廊や中国、ラオス、タイを結ぶ南北経済回廊などラオスを通過する道路をはじめとして、メコン地帯のインフラ整備が整ってきた。
内陸国ラオスを通過しなければ物流が成り立たないことから、今後ラオスが物流のハブエリア的役割を果たすことは間違いない。
ラオスはわずか人口630万人だがメコン地帯6カ国をまとめて1国と考えると人口が5億人以上となり市場規模が2000億ドル以上と言われている 。